ELV付き住宅|狭小|新築|M’s House
70代の両親、40代の長女とその2人の子供、30代の次男の3世代6人が住人です。次男は障害を持ち、外では電動車いす、家の中では這って移動する生活で、両親も高齢であることからバリアフリーとホームエレベーターんの設置が求められました。敷地19坪の中に5つの個室と水廻り、収納を設ける中でエレベータの設置は、条件として難しいものでした。解決策として、エレベーターを家の真ん中に配し、その周りに階段などの移動空間、それらに各個室と水廻りやリビングが取りつくという計画を提案しました。さらに使われていないときは、ただの空っぽの箱であるエレベーターの昇降路の壁をガラスとし、上部にトップライトを設置することで、密集した住宅地の中の住まいに採光をもたらしています。エレベーターが上下する度に光の入り方が微妙に変化し、人の移動と自然を可視化しています。路地に面した次男の個室には、茶室のにじり口をひとまわり大きくした開口部が設けてあり、直接のアクセスと近隣住人との関わりを考慮しています。
建築場所:兵庫県尼崎市
敷地面積:65.15㎡
建築面積:44.89㎡
延床面積:118.72㎡
構 造:木造
構造設計:コア構造研究所
写 真:大竹静市郎
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大阪市北区紅梅町1-7久幸ビル403
一級建築士事務所 ナカヒラアーキテクツ